「ここは地の果てタスマニア」
というのは替え歌である。
元歌は
「ここは地の果て アルジェリヤ
どうせカスバの 夜に咲く
酒場の女の うす情け
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明日はチュニスか モロッコか
泣いて手をふる うしろ影
外人部隊の 白い服」
ということなのだが。
果たしてアルジェリアは地の果てだろうか。
地中海に面している国である。
対岸はフランスでありスペインである。
とすればこの表現には難がある。
それから考えると、タスマニアはこの文言にぴったりのような気がする。
『地球最後の楽園』
と銘打っている観光案内もあるが、オーストラリア大陸から分離して数万年、やはり
こここそ本当の「地の果て」
である。
タスマニアンには怒られるが。
旅行しようと計画するなら事前によく調べて、どこに泊まって何を見学して、とか調べないといけない。
なのに、この旅行、実にいい加減。
誰も内容など気にもしていない。
飛行機でホバートに着く、これは当たり前。
その後、どこへいくかなどは考えもしていないのである。
「西の方に国立公園があるよ」
「ならそこへ行ってみよう」
「泊まりはどこにする」
「近くにクイーンズタウンという街がある」
「ならそこにしよう」
ただそれだけ。
5泊6日の旅行なので
「次はどこにする」
「ホバートから帰るのだからその近くがいいな」
「ポートアーサーがある」
「あの監獄で有名なところか」
「そう」
「そこにしよう」
さて適当に調べて宿泊の予約を入れた。
クイーンズタウンからメッセージが返ってきた。
曰く
「車酔いのクスリを用意してください。
夜の運転は危険ですのでおやめください。」
「なんだこれ!」
「クイーンズタウンてどんな処なんだ」
誰も知らない。
「4WDで行かないと行けないのか」
「予約を取り消すか」
「まあいいよ、予約したんだから行くだけ行ってみよう」
そんないい加減さで作られた旅程はタスマニア往復横断という形になってしまっている。
誰もがタスマニは佐渡ガ島ほどの大きさ程度しかイメージしていない。
実際は北海道の8割くらいの広さがあるのである。
そんな塩梅だから、行ってみて走ってみて、いかにこの旅行計画が『いい加減』かに気づいたのである。
グーグルの画像でみるとこんな感じになる。
●中央長い斜めの赤線左上に「クイーンズタウン」があり、赤線を斜めに下がると「ホバート」に、短い斜めの赤線を下がりきったところが「ポートアーサー」になる
一日目::ホバート泊 【BLUE EYE】
二日目::クイーンズタウン泊 【謎の街 クイーンズタウン】
三日目::クイーンズタウン泊 【知らなかった、乗らなかった West Coast Wilderness Railway】
四日目::ポートアーサー泊 【ポートアーサーの呪い】
五日目::ポートアーサー泊 【オットセイの死体】があるのだが
六日目::さようなら、地の果てタスマニア 【朝焼けの虹】は不吉なのか
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通常こういうことは旅行する前に自前に十分調べておくべきことなのである。
Tasmania, Australia in HD
なを、再びこの地を訪れることがあったら(おそらくないだろうが)、
クイーンズタウンなら「West Coast Wilderness Railway」に
ポートアーサーなら「Tasman Island Cruses」に
乗ってみたいと思う。
携帯したカメラはコンパクトカメラの「LIMIX TZ35」です。
メモリーカードは「32GB」と「16GB」の2枚用意しましたが、32GB1枚で十分でした。
使用した容量は17GBでした。
自分で撮影したもの以外では、グーグルの画像・動画を参考のために援用していることを明記しておきます。
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