「Thank you Your Hospitarty」
のメッセージを残してコテージを後にする。
まずは鉄道を見たいとのことで駅へ行ってみる。
私はその横の採掘記念展示場を見て回る。
戻ってきた家人の話では今日はストローンからの出発でここに来るのは昼ごろという。
昨日見た時刻表を眺めなおして整理してみた。
つまり、クイーンズタウンからは水曜日から日曜日にかけて出発があり、それはダビル・バリル駅で折り返す形のものだということである。
もちろん、ダビル・バリル駅で乗り換えるとストローン駅に戻る車両に乗れてストローンj駅まで行くことができるようになっている。
グイーンズタウンからストローンまでの直通はない。
それはダビル・バリルからストローンまでは平坦なので、汽車の仕様が違うせいなのかもしれない。
月曜日と火曜日には鉄道の発着はない、ということになっています。
月曜日 S-Q-S
火曜日 S-Q-S
水曜日 Q-DB-Q SーDB-S
木曜日 Q-DB-Q SーDB-S
金曜日 Q-DB-Q SーDB-S
土曜日 Q-DB-Q SーDB-S
日曜日 Q-DB-Q
【注】 Q:クイーンズタウン DB:ダビル・バリル S:ストローン
今日は長丁場である。
タスマニヤを西から出発して、ホバートを経由して東海岸までマジに横断する。
全行程はおそらく約360キロくらい。
まずはクネクネの山岳道を抜けるまで息子が、そこからホバートまでは私と家人。
ホバートからポートアーサーまでは息子になる。
負担はほぼ半分になる。
ついつい車を止めて写真を撮らせてもらったが、これ結構有名なもの、
何しろ街道脇にこんな姿を晒しているのだから目につかないわけがない。
写真を検索すると実に多くのオバケ屋敷もどきの画像が出てくる。
おそらく所有者が意図的にこの姿のまま放置しているのではないかと思われる。
● [「ROYAL HOTEL 1910 T.KELLY」ではないかと思われる
セント・クレア湖への分岐の先に「The Wall」という彫刻館がある。
一人12ドルで少々高いが見ておく価値はある。
● The Wall
館内は撮影禁止なのでグーグルの画像・動画から援用してみます。
Going Bush 1 - Wall in the wilderness
2013/04/30 に公開 視聴回数 197 回
『
The Wall in the Wilderness.
http://www.thewalltasmania.com/
』
この建物の長さに見合う形で中央振り分けで木版の壁面彫刻が飾られている。
製作者は一人でまだ未完成ものある。
ここから運転手は私に代わる。
ハミルトンで昼食を摂る。
街道筋のカフェである。
田舎の味で美味しい。
息子と家人によればここの自家製のアイスクリームがやたらとうまいとのことであった。
カフェの写真はとりそこねた。
ここから家人に運転を代わる。
そしてホバートへ。
給油して息子に代わる。
ホバート空港脇を通って一路ポートアーサーである。
どこであったか地名は覚えていないが、とある橋のことである。
この橋、時間になると回転して、船が通行できるようになっている。
ちょうどタイミングよく、というか悪くというか、橋が回転して水路あけた時にぶつかってしまった。
早速、撮影ということになった。
道すがらのちょいちょいと展望台や囚人遺跡などに寄りながらコテージを目指す。
この街、あちこちに囚人からみの遺跡が点在している。
それらは世界遺産になっている。
遺跡や展望はゆっくりみると時間がかってしまうのでサッと舐めるだけである。
早く宿泊所へ着きたいと思う。
雨が降り始めてきたので道を急ぐ。
雨脚は小さいがときどき強風が吹きける。
雷も鳴っている。
場所は「White Beach」である。
名前は「Larus Waterfront Cottage:(ラルス ウォーターフロント コテージ )」である。
● 左がホワイトビーチ、右がポートアーサー
細い路地を下った先にそれはあった。
着きました。
だがである。
中に入れない!
コテージに入れない!
キーが取り出せない!
● 鍵が開かない、心配そうに見守る家人。
クイーンズタウンのように幾つかのコテージがあって、それを管理する人がいる、と思っていた。
ところがそうではない。
このコテージが一軒ポツンとあって、管理人はおらず電話で連絡するようになっている。
ドアに番号合わせのキーボックスが付いていて、指示された番号を入力すると、そのボックスがパカッツと開き、中からに玄関キーが取り出せるという仕組みである。
指定されたピンコードは上にあげた書類に書き込まれた『58**』である。
これをいくらやってもキーボックスは開かない。
電話を入れる。
電話番号は写真の通りで、これは書類のものと一致している。
でも、留守なのだろうか、繋がらない。
どうする。
電話に出てくれるまで待つしかない。
まずは酒屋とショップへ行って買い物をすることにする。
このポートアーサーというところ、何もない。
お金を下ろそうとしたが銀行があるような街がない。
どこが本通りなのか全く不明なところである。
住宅はあるのだが、点在するだけで、いったいどこに行けばいいのかまったく分からない。
しかし、iPhone というすぐれものがあって、すぐに近くの酒屋と「IGA」をナビしてくれた。
買い物をしている間に、息子は観光協会みたいなところに電話して、「ラルス ウォーターフロント コテージ 」の管理者にこちらに連絡してくれるように頼んだ。
ワインと小物を買い込んで出発しようとしたら、連絡が入った。
曰く
『キーボックスにはキーが入っている。ピンコードは 53** である』
と。
ピンコードの下3桁がまるで違うではないか。
なんといい加減な!
これでは開くわけない。
戻ってきて試してみた。
オー、開いたぞ!
勇躍中に入ってみる。
おっおっおっ、目を見張るほどに豪華である。
日本語で「ラルス ウォーターフロント コテージ」を検索してみた。
『
[楽旅中国|RakutabiChina.com]
http://www.rakutabichina.com/Australia-NZ-and-Pacific-Hotels/Australia-Hotels/White-Beach-Hotels/Larus-Waterfront-Cottage-H255764.html
4つ星のラルス ウォーターフロント コテージは ホワイトビーチでのビジネスやレジャーにぴったりです。
バラエティに富むホテル内施設とサービスを提供するホテルは、快適な滞在をするための全てが揃っています。
ホテルにある施設は駐車場です。 どの客室にも快適な睡眠ができるように キチネット(簡易台所), ヘアドライヤー, コーヒー・ティー, 扇風機, エアコンのようなアメニティが揃っています。
ホテルにはバラエティに富むリラクゼーションの機会があります。
ラルス ウォーターフロント コテージで働くスタッフのホスピタリティ精神とチャーミングなホテルの雰囲気で、 ホワイトビーチ の滞在が忘れられないものになるでしょう。
』
『
ラルス ウォーターフロント コテージ Larus Waterfront Cottage
http://4travel.jp/os_hotel_each-10466397.html
ホテルランク 4ツ星
クチコミ 0件
ラルス ウォーターフロント コテージのクチコミ情報を一番最初に書いてみませんか?
』
ここに2泊することになっている。
なんといっても4ツ星のコテージである。
●キッチンの左右が寝室、そしてキッチンの裏がシャワー・トイレならびに洗濯室になる。
● 風が強い
一休みしてからいろいろ荷物を整理してたら、2度目のアクシデントが発生した。
突然、灯りが消えたのである。
電力系統が止まった。
とりあえず外に出て配電盤を開けてみる。
ブレーカーは落ちていない。
ということは。
さらに悪いことは水道がストップした。
これではトイレも使えない。
なぜ電気と水道が一緒に使えなくなるのだ。
意味不明だ。
台所脇に貼ってある非常時電話先にコールする。
いわく「ブラックアウト」、つまり停電。
しかし、水道が止まるのはおかしい。
外に大きな貯水槽が2つあったが、溜め水をポンプ給水しているということか。
「停電になると水道も止まる」、とのこと。
ということはこの水道は飲んでもダイジョウブなのだろうか。
「ポートアーサーの呪い」か。
「ポートアーサーの呪い」というのは。
<<説明はありません:「ポートアーサー監獄」とくれば想像におまかせです>>
さて、水も電気も使えないとすると、外は明るいが曇り空なので家の中はほぼ暗い。
ここにいてもしょうがない。
夕食に出かけることにする。
レストランは「トリップアドバイザー」お勧めのところである。
iPhoneにナビさせた。
『100m先を左に曲がってください』
「オイ、本当かよ!」
本道からそれた砂利道でこんな奥にトリップアドバイザーが推奨するレストランがあるのか。
音声ナビは自信をもって誘導してくれる。
きっと素晴らしいレストランがあるに違いない、
とは誰も思わなかった。
いったい何処へ連れていかれるのか。
住宅が数軒あってそれをぬけてしばらくすると、
「アライブド」
になった。
「えー」
ジャリ道の突き当たりには鉄のフェンスがある。
まわりは草ぼうぼう。
どこにトリップアドバイザーが推奨するレストランがあるのだ。
「きっと、昔はここにすばらしいレストランがあったのだよ!」
なんてことはまったく考えられない。
昔あったなら何らかの建物の痕跡があってしかるべきだが、ただの砂利道のどんづまりにしか過ぎない。
これもやはり、「呪い」か。
3度目のアクシデントである。
キーコードの間違い、そして停電、さらにはナビの間違い、トラブルは続くのである。
しかし、停電は別にしてもナビの間違いは何で起こったのだ。
これは人為だろう。
「世にも奇妙な物語」でもあるまいに。
とりあえず本道に戻り、車を流してよさそうなレストランを見つけて入ることにした。
これならば入ってみたいと思ったのが「Fox & Hounds」 という 宿泊・レストランである。
これはあたりであった。
天井が高くしつらえも豪華である。
食事も美味しい。
「呪い」はここまでは追ってこなかった。
3回もイヤガラセすれば十分だろう。
● 内部 google画像から
トリップ・アドバイザーによれば「口コミ 168件」である。
我々のコテージ「口コミ 0件」とは差がある。
『
The Fox and Hounds Inn :
http://www.tripadvisor.jp/Hotel_Review-g504319-d320616-Reviews-The_Fox_and_Hounds_Inn-Port_Arthur_Tasmania.html
ポート アーサーで 3 位の ホテル
みんなの口コミ 168件
』
食事を終わって出るころには真っ暗である。
「停電は直っただろうか」
という話をしながら車に戻る。
お酒を飲んでいるので、素面の家人が運転することになった。
敷地から出て道路に入るので左折する。
が、である。
車はどういうわけか真っ直ぐ進んでいく。
「とめろ!」、
大声で怒鳴る
なんとかギリギリのところで止まった。
もう少しで道路から転落である。
冷や汗である。
家人曰く、「道路が見えなかった」。
そんなバカな。
家人は「呪い」に侵されているのか。
乗っているほうはおそろしい。
もし右折なら、道路下に落ちていたかもしれない。
4つ目の『呪い』ということか。
でもこれは回避できた。
急遽、息子に代わる。
やれやれである。
ちょっと進んだら、急ブレーキである。
とろいワラビーが道路を横切ったのである。
ワラビーなど轢いてもいいのだが、それではなんとなく良心がとがめるのだろう。
コテージに戻るまでに、ワラビーをはじめポッサム、ウサギなどを道路上で見つけた。
もしかしたらタスマニアンデビルもいたかもしれない。
タスマニアの夜の運転は小動物をひき殺す覚悟がないといけない。
ちなみに翌朝この道を通ったのだが、数匹の死体が転がっていた。
そして、それをカラスが啄ばんでいた。
タスマン島は小動物が特に多いところかもなのかもしれない。
コテージに近づくにしたがって、電力が回復したかどうかが心配になる。
住宅を見ていくと奥の方の家は明かりがついているが、道路際の家は暗い。
まだ停電なのか、それともここは夜が早いのか?
ドアを開ける。
スイッチを入れる。
パッと明るくなった。
修復されていた。
●タスマン役所公式観光パンフレット
今日は長丁場の移動に加えて、いろいろなトラブルが重なった。
ひどく長い一日でもあった。
そういう時は、こういう豪華なコテージでくつろぐと気が清々する。
シャワーを浴びた後、先ほど買ってきたタスマニア産ワインを飲みながらDVDを見る。
息子が「赤壁」を入れた。
DVDがケースにたくさん入っている。
客に持ち帰られてしまうことはないのだろうか。それとも客が置いていったものなのだろうか。
途中で私は眠くなってしまい、早々にベッドにもぐりこむ。
【相当にいい加減なタスマニア旅行】
_
【参考】
タスマニアと言えば有名なのが「タスマニアン・タイガー」である。
もちろん今は絶滅していない。
『最後のタスマニアン・タイガー』の映像がこれである。
『
Last Tasmanian Tiger, Thylacine, 1933
』
『タスマニアデビル』である。
ポッサムの親戚である。
『
タスマニアデビルとは - ニコニコ大百科 - ニコニコ動画
http://dic.nicovideo.jp/a/%E3%82%BF%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%8B%E3%82%A2%E3%83%87%E3%83%93%E3%83%AB
』
『
タスマニアデビル 食事風景
』
_